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AI

2025年 最新の動画生成ツール7選:サービス編

2025年 最新の動画生成ツール7選:サービス編

序章:動画生成AIの最新動向

近年、AIによる動画生成技術が急速に進化し、クリエイティブ産業に革命をもたらしています。OpenAIの「Sora」、Googleの「Veo」、Metaの「Movie Gen」など、大手テック企業が次々と高性能な動画生成AIを発表しています。これらのAIは、テキストや画像から高品質な動画を生成し、編集することができ、映像制作のプロセスを大きく変革しつつあります。

動画生成AIの進化により、テキストや画像から高品質な動画を短時間で生成できるようになりました。OpenAI、Google、Metaなどの大手企業が開発する最新のAIツールは、クリエイティブ産業に革命をもたらし、映像制作のプロセスを大きく変えつつあります。

本記事では、最新の動画生成AIサービス8選を紹介し、それぞれの特徴や機能を詳しく解説します。さらに、これらのAIが使用する最新技術、産業への影響、そして今後の展望について考察します。

2025年 最新の動画生成ツール7選

Sora (OpenAI)

Sora (OpenAI)概要: OpenAIが開発した最先端の動画生成AI。テキストや画像から高品質な動画を生成し、複雑なシーンや動きを精密に再現。ストーリーボード機能、リミックス機能、ループ編集など高度な編集ツールを搭載。最大20秒の1080p動画を生成可能で、物理的整合性と視覚的一貫性を維持しつつ、ユーザーの指示に忠実な映像を作成する。

※1)公開から2日後の2024年12月11日に早速Plusプランで動画生成をしようとしたところアクセス集中のため”Go home”と出るだけで使用できない状況が続いております。

※2)気を取り直して2024/12/17早朝に10秒間の動画作成することができました。
   「かわいい魔法使いがほうきの載って森の動物たちに挨拶している様子です」


使用したプロンプト:”A cute young witch wearing a pointy hat is gliding through a dense forest on her broomstick, greeting the forest animals and spirits as she goes. She is admired by many creatures, including pandas, elephants, giraffes, rabbits, foxes, monkeys, lions, and various spirits. Create a 10-second horizontal video capturing this scene.”

公式URL: https://openai.com/sora
提供企業: OpenAI
特徴: ストーリーボード機能、リミックス機能、ループ編集が可能
主な用途: マーケティング、教育コンテンツ制作
使用技術: 拡散モデルとトランスフォーマーアーキテクチャ
動画の長さ: 最大20秒
動画品質: 最大1080p
提供形態: 一般提供
料金体系: 月額20ドル(Plusプラン)、月額200ドル(Proプラン)

Veo (Google DeepMind)

Veo (Google DeepMind)概要: Google DeepMindが開発した革新的な動画生成AI。
テキストから1分以上の高品質HD動画を生成可能。マスク編集機能を備え、フォトリアルからアニメーションまで多様なスタイルに対応。
最新技術を駆使し、マーケティングや教育、ストーリーテリングなど幅広い用途に活用できる高度な映像生成を実現。

公式URL: https://deepmind.google/technologies/veo/
提供企業: Google DeepMind
特徴: マスク編集機能、多様なスタイル(フォトリアル、アニメーション)
主な用途: マーケティング、教育、ストーリーテリング
使用技術: Generative Query Network、Latent Diffusion Transformersなど
動画の長さ: 1分以上
動画品質: 最大1080p
提供形態: プライベートプレビュー中
料金体系: 未公開

Runway

Runway概要: AIを活用した次世代クリエイティブプラットフォーム。
テキストや画像から高品質動画を生成。高度な編集ツールと多様なデザインオプションを提供し、プロフェッショナルな映像制作をサポート。
マーケティング、教育、エンターテインメントなど幅広い分野で活用可能。直感的なインターフェースで、クリエイターの創造性を最大限に引き出す。

公式URL: https://runwayml.com
提供企業: Runway ML
特徴: 高度な編集ツール、多様なデザインオプション
主な用途: マーケティング、教育、エンタメプロジェクト
使用技術: 高度なAIモデル(テキスト・画像からの動画生成)
動画の長さ: 最大10秒(有料で延長可能)
動画品質: フルHD以上の品質
提供形態: 一般提供
料金体系: 無料プランあり、有料プランは月額12ドルから

※)Runwayは筆者も使用しているお気に入りのサービスです。

それでは早速Gen3 Alpha Turboを使用して静止画から動画を生成してみましょう。

テキストから直接動画を生成する場合にはGen3 Alphaを使用する必要がありますが、静止画→動画の場合にはGen3 Alpha Turboの方が消費するクレジットが少なくて済みます。

静止画は亀戸祭りのこの画像(Jpeg)です。

この静止画から以下の10秒間の動画(mp4)を作成してみました。
お祭りの臨場感が楽しめますね。

Pika

Pika概要: テキストや画像から短編動画を生成するAIツール。
3DCGアニメーションやリアルな風景動画の生成に特化し、ユーザーの視覚的イメージを正確に再現。直感的な操作で初心者にも扱いやすく、高品質動画を生成。
マーケティングや教育コンテンツ制作に適しており、クリエイターの要望に応じて迅速に新機能を開発・実装している。

公式URL: https://pika.art
提供企業: Pika Labs
特徴: 3DCGアニメーションやリアルな風景動画を生成可能
主な用途: マーケティング、教育コンテンツ制作
使用技術: 高度なAIモデル
動画の長さ: 3秒〜15秒
動画品質: 最大1080p
提供形態: 一般提供
料金体系: 無料プランあり、有料は月額10ドルから

HeyGen

概要: AIアバターを活用した多言語対応の動画生成プラットフォーム。
リップシンク機能、多言語対応、豊富なテンプレートを提供し、長時間の高解像度動画を生成可能。AIアバター生成と自然言語処理技術を駆使し、幅広い用途に対応。直感的なドラッグ&ドロップエディタで、プロ品質の動画を簡単に作成できる。

公式URL: https://www.heygen.com
提供企業: 株式会社Walkers
特徴: リップシンク機能、多言語対応(40以上)、豊富なテンプレート
主な用途: マーケティング、教育、カスタマーサポート
使用技術: AIアバター生成と自然言語処理技術
動画の長さ: 最大60分
動画品質: 最大4K解像度
提供形態: 一般提供
料金体系: 無料プランあり、有料は月額24ドルから

※)HeygenはRunway同様、筆者も愛用しているお気に入りのサービスです。

HeyGenを使用して英語と日本語のリップシンクを試してみました。

英語 vs 日本語

 

いかがでしょうか? 「英語は得意だが日本語のリップシンクはイマイチ」というサービスが多い中、ギリギリ合格ラインではないでしょうか?
少なくともサブ映像で使う分にはそれほど気になりませんね。

「歌」の場合

それではちょっと意地悪に「歌」の場合どこまで追随ができるのでしょうか?
Beniさんの『を歌わせてみました。

 

いかがでしょうか? 歌の場合には英語でもちょっと厳しいようですね。
今後の進化を楽しみにしましょう。

 

Synthesia

Synthesia概要: テキストからAIアバターが話すプロフェッショナル向け動画を生成するツール。
多数のAIアバターと言語に対応し、長時間の高品質動画を生成可能。AIアルゴリズムによる高度な音声合成と映像生成技術を活用し、カメラやマイク、俳優不要で専門的な動画コンテンツを作成。ビジネス用途に特化した機能を提供している。

公式URL: https://www.synthesia.io
提供企業: Synthesia.io
特徴: 230以上のAIアバター、多言語対応(120以上)
主な用途: 企業研修、教育コンテンツ制作、セールス資料作成
使用技術: AIアルゴリズムによる音声合成と映像生成技術
動画の長さ: 最大30分(プランによる)
動画品質: 最大1080p解像度
提供形態: 一般提供
料金体系: 無料プランあり、有料は月額18ドルから

Synthesiaをつかってみました

それではSynthesiaを利用して、当社のRAGシステム構築サービス “RAGBuddy”に関する紹介動画を作成してみましたのでご覧ください。

 

Movie Gen (Meta)

Movie Gen (Meta)概要: Metaが開発したパーソナライズド高品質動画生成ツール。テキストや画像から高品質HD動画を生成し、同期された音声も作成可能。大規模なTransformerモデルを使用し、高度な映像・音声生成能力を持つ。テキスト・画像からの高精細映像生成や多様な編集機能を搭載し、マーケティングや個人向けコンテンツ制作に適している。

公式URL: https://ai.meta.com/research/movie-gen/
提供企業: Meta
特徴: テキスト・画像からの高精細映像生成、多様な編集機能搭載
主な用途: マーケティング、個人向けコンテンツ制作
使用技術: Transformerモデル(30億パラメータ)、大規模データセットでトレーニング済み
動画の長さ: 最大16秒
動画品質: 最大1080p HD解像度
提供形態: 開発中(試験運用中)
料金体系: 未公開

まとめ

動画生成AIは、クリエイティブ産業に革新をもたらす重要なツールとして急速に進化しています。
本記事で紹介された7つのサービスは、それぞれ独自の特徴を持ち、マーケティングや教育、エンターテインメントなど多岐にわたる用途に対応しています。

例えば、OpenAIの「Sora」は高精度な短編動画生成、Googleの「Veo」は長尺動画の制作を可能にし、Metaの「Movie Gen」は個人向けのパーソナライズ動画生成を実現しています。
また、これらのAIは、高度な編集機能や多様なスタイルに対応し、クリエイターの負担を軽減しながら創造性を最大限に引き出します。今後も技術革新が進む中で、生成AIは多様な産業において欠かせない存在となるでしょう。

 

以上

筆者プロフィール
ケニー狩野(中小企業診断士、PMP、ITコーディネータ)
キヤノン(株)でアーキテクト、プロマネとして多数のプロジェクトをリード。
現在、株式会社ベーネテック代表、株式会社アープ取締役、一般社団法人Society 5.0振興協会評議員ブロックチェーン導入評価委員長。
これまでの知見を活かしブロックチェーンや人工知能技術の推進に従事。
趣味はダイビングと囲碁。2018年「リアル・イノベーション・マインド」を出版。