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Gemini Notebook(旧NotebookLM)とは?何が変わった?Gemini連携・料金・使い方【2026年版】

最終更新:
※本記事は継続的に最新情報へアップデートしています。

同じGoogleアカウントの中に、二つの名前が並んでいた。独立サイトには「Gemini Notebook」。ところが、仕事版Geminiの連携画面には、今も「NotebookLM」と表示されている。

これは単なる表示更新の遅れなのか。それとも、Googleが「資料を読むAI」を「仕事を進めるAI」へ変えようとしている途中なのか。

結論から言えば、NotebookLMは消えていない。しかし、Geminiとの同期、コード実行、データ分析、成果物生成が加わり、その役割は確実に変わり始めている。

本記事では、名称変更、できること、Gemini連携、料金とWorkspaceの違いという4つの疑問へ、Googleの一次情報とArpable編集部の実機確認を基に答える。

✅ 先に結論
  • 名前が変わっただけか:別製品ではなく、NotebookLMの新名称です。ただしGemini連携やコード実行が加わり、役割は広がりました。
  • 何ができるか:資料への質問、引用確認、比較、音声・動画・スライド生成に加え、対象プランでは計算やグラフ作成も可能です。
  • Gemini連携は強化されたか:個人向けGeminiアプリとノート、ソース、指示を同期できます。ただし独立版とGemini内では回答の根拠が異なります。
  • 有料か:無料版があります。Google AIプランでは上限と先行機能が拡張され、Workspaceでは組織管理と企業向けデータ保護が強みになります。
この記事の著者・監修者 ケニー狩野(Kenny Kano)
Arpable 編集部(Arpable Tech Team)
株式会社アープに所属するテクノロジーリサーチチーム。人工知能の社会実装をミッションとし、最新の技術動向と実用的なノウハウを発信している。役職(株)アープ取締役。Society 5.0振興協会・AI社会実装推進委員長。中小企業診断士、PMP。著書『リアル・イノベーション・マインド』▶ 詳細情報

Gemini Notebookは名前が変わっただけなのか

同じ独立サービスを引き継いだ名称変更だが、Geminiとの接続と分析機能の拡張まで含む再配置である。

2026年7月16日、GoogleはNotebookLMを「Gemini Notebook」へ名称変更しました。

NotebookLMが終了し、別の製品へ置き換えられたわけではありません。Googleは公式発表で、Gemini Notebookについて同じ独立した製品と説明しています。

これまで作成したノートブック、登録したソース、生成済みの成果物は引き続き利用できます。PDFやWebページを追加し、資料に基づいて質問し、引用元を確認するという基本操作も変わりません。

一方で、今回の変更を「看板の掛け替えだけ」と捉えるのも正確ではありません。名称変更と同じ時期に、個人向けGeminiアプリとの同期、セキュアな計算環境でのコード実行、ExcelやPowerPointを含む成果物出力が発表されました。Googleの中でNotebookLMが担う役割は、資料を読む補助ツールから、調査・分析・成果物作成をつなぐ作業環境へ広がっています。

NotebookLMからGemini Notebookへ変わったこと
比較項目 変わらないこと 広がったこと
製品 同じ独立サービス Geminiブランドの知識活用基盤へ再配置
データ 既存ノート、ソース、成果物を継続利用 個人向けGeminiアプリとの同期
主な役割 資料の理解、比較、引用確認 コード実行、データ分析、ファイル生成
名称表示 旧URLや契約名にNotebookLMが残る 独立サイトではGemini Notebookへ変更
※Google公式発表およびArpable編集部の2026年7月22日時点の実機確認を基に整理。

Arpable編集部の実機確認

独立サイトには「Gemini Notebook」と表示される一方、Google Workspace版Geminiのアプリ連携には旧名称「NotebookLM」が残っていました。さらに、仕事用アカウントの左メニューには、個人向けGeminiアプリで提供されるNotebooksが表示されませんでした。これは日本で未公開という意味ではなく、独立サービス、個人向けGemini、Workspace連携で、名称変更と機能展開のタイミングが揃っていないためです。

利用者から見ると混乱しやすい状態ですが、整理すれば難しくありません。製品本体はGemini Notebookへ改称済み、Workspace連携や契約名称にはNotebookLMが残る、個人向けGeminiのNotebooksは別の入口です。

つまり、今回の答えは二段階です。

名前については、NotebookLMからGemini Notebookへの変更。
製品の意味については、読むためのAIノートから、調査と分析を進める作業環境への拡張。

Gemini Notebookで何ができるのか

資料への質問と引用確認を中心に、複数資料の比較、成果物生成、対象プランでのコード分析まで扱える。

Gemini Notebookの主役は、AIがあらかじめ持つ広い知識ではありません。ユーザーが自ら選んだ資料です。

PDF、Webページ、YouTube、音声、Googleドキュメント、Googleスライドなどをソースとして追加し、その内容を横断して質問できます。回答には引用が付くため、要約だけでなく、元資料の該当箇所まで戻って確認できます。

基本的な使い方は、次の4段階に集約できます。

  1. 目的ごとにノートブックを作る
  2. 信頼できる資料を追加する
  3. 対象、期間、条件、出力形式を指定して質問する
  4. 引用と成果物を人間が確認する

Gemini Notebookを開くと、新しいノートブックを作成できます。

主な機能は4つに整理できる

第一は、資料への質問と引用確認です。一つの資料を要約するだけでなく、複数資料の共通点、相違点、対立する主張、根拠が弱い箇所を整理できます。契約書や仕様書について「変更された条件だけを抜き出す」、会議資料について「決定事項と未決事項を分ける」といった使い方も可能です。

第二は、情報の抽出と比較です。企業名、年度、売上、市場規模、対象地域、調査条件など、比較軸を指定して表にできます。ここで重要なのは、数字を並べる前に定義を揃えることです。市場規模が同じ100億円でも、対象地域や製品範囲が違えば、同じ指標として比較できません。

第三は、成果物への変換です。Audio Overview、Video Overview、レポート、学習ガイド、スライド、インフォグラフィック、表などへ変換できます。読む時間を短縮するだけでなく、会議、研修、学習、社内共有に合わせて、情報の見せ方を変えられる点が特徴です。

第四は、コードを使った分析です。対象プランでは、資料から数値を抽出し、集計、データ整形、グラフ作成を行い、CSV、Excel、PowerPointなどの形式へ出力できます。文章だけでは扱いにくかった数値資料まで、一つのノートブックの中で処理できるようになりました。

大量の資料を入れればよいわけではない

無料版では、1つのノートブックに最大50ソースを追加できます。1ソースは最大50万語、パソコンなどからアップロードするローカルファイルは最大200MBです。上位プランでは、1ノートブックあたりのソース数がさらに拡張されます。

ただし、追加できる数と、追加すべき数は同じではありません。

年度、製品、顧客、会議体が違う資料を一つへ詰め込むと、似た数字や表現が混ざりやすくなります。「2026年度の市場調査」「顧客Aとの要件確認」「7月経営会議」のように、目的単位でノートブックを分ける方が安全です。

AIへ質問するときも、「この資料について教えて」ではなく、対象と条件を具体的にします。

質問例

「2025年と2026年の売上を企業別に比較してください。資料に記載された数値だけを使い、通貨が違う場合は換算せず、対象地域と算出条件も併記してください。資料にない項目は推測せず『未記載』と表示してください。」

このように、AIへ答えだけを求めるのではなく、使ってよい情報、比較条件、推測してはいけない範囲まで伝えることが重要です。

業務で価値が出やすい3つの場面

長時間動画の調査では、2時間の基調講演を最初から最後まで見る前に、発表項目、重要な数字、企業名、製品名を整理させます。Arpable編集部でも、NVIDIA GTCなどの長時間講演について、全体構造の把握と確認箇所の抽出にGemini Notebookを利用しています。AIの要約を完成品とせず、人間が原動画で確認すべき場所を示す地図として使います。

会議議事録の整理では、決定事項、未決事項、担当者、期限を表にします。月次経営会議が終わったあと、「誰が、いつまでに、何をするのか」が曖昧なまま社内チャットへ流れる状況を避けられます。Gemini Notebookが整理した結果を参加者が確認し、正式なタスク管理へ移すことで、AIの整理力と人間の責任を分けられます。

市場調査資料の比較では、数字そのものだけでなく、対象地域、市場定義、基準年、通貨、算出条件を抽出します。複数の調査会社が似た市場規模を示していても、対象製品が違えば結論は変わります。数字を比べる前に、数字が生まれた条件を比べることが、経営判断では欠かせません。

コード実行で「読むAI」から「分析するAI」へ

コード実行が利用できるアカウントでは、Gemini Notebookが資料から数値を抽出し、計算し、表やグラフを作成できます。

たとえば、「2024年から2026年の売上を企業別に整理し、前年比と増減率を計算してグラフ化してください」と依頼できます。従来は、回答を表計算ソフトへコピーし、人間がデータを整形する必要がありました。対象プランでは、資料の抽出から計算、可視化、成果物出力までを同じ環境で進められます。

しかし、コード実行は検索された資料そのものの正しさを保証しません。

Gemini Notebookでコードが正しく実行されても結論を誤る仕組みを示す図。ユーザーの質問からRAG検索で関連資料を選び、正しい年度・市場・通貨・条件の資料を取得した場合は妥当な分析結果へ進む一方、古い資料や対象条件の異なる資料を取得した場合は、コードが正確に計算しても誤った前提に基づくグラフや結論が生成されることを示している。図1:コードが正しくても結論を誤る――RAGとコード実行の責任境界

 

2026年の売上を比較する質問に対して、検索処理が2024年の資料や別市場の数字を取得したとします。コードは正常に動き、美しいグラフを生成します。しかし、その結果は誤った前提を正確に計算したものです。

コードの正しさと、結論の正しさは同じではありません。

経営判断に使う数値ほど、出典、対象期間、通貨、単位、抽出条件、除外条件、欠損値の扱いを人間が確認する必要があります。分析力が増えるほど、利用者側の検証責任も重くなります。

Geminiとの連携は本当に強化されたのか

ノート、ソース、指示をGeminiアプリと同期できるが、開く場所によって回答の根拠と利用目的が変わる。

Gemini Notebookで作成したノートブックは、対応する個人向けGeminiアプリのNotebooksにも表示されます。

同期されるのは、ノートブック名、登録したソース、カスタム指示などです。Geminiアプリで調査を始め、Gemini Notebookで音声やスライドを作るといった行き来が可能になりました。

この連携は便利ですが、「同じノートを開いているのだから、同じ答えが返る」とは限りません。入口によって、AIが参照できる情報の範囲が違うためです。

独立版Gemini Notebookのチャットは、基本的にノートブック内のソースだけへ根拠づけられます。社内規定、契約書、仕様書、論文など、指定した資料の範囲から外れずに確認したい場合に向いています。

一方、Geminiアプリ内のNotebooksでは、ノートのソースに加えて、Web検索やGeminiの各種ツールが使われる場合があります。登録資料を起点に、市場情報、競合動向、一般知識まで調査を広げたい場合に適しています。

ただし、Geminiアプリ内のNotebooksを利用できるのは、個人のGoogleアカウントでGeminiアプリへログインしたユーザーです。仕事用・学校用アカウントは、2026年7月22日時点では対象外です。

Gemini Notebookを利用する3つの入口と回答範囲の違いを示す図。独立版Gemini Notebookは登録した資料だけに根拠づける厳密な確認、個人向けGeminiアプリ内のNotebooksは登録資料にWeb検索や各種ツールを加えた広い調査、Workspace版GeminiのNotebookLM連携は組織アカウント、契約、管理者設定に基づく業務利用として整理している。図2:Gemini Notebookの3つの入口――同じノートでも回答範囲が変わる
Gemini Notebookを利用する3つの入口
入口 回答の根拠 向いている用途
独立版Gemini Notebook ノート内のソースに限定 社内規定、契約書、論文、仕様書の厳密な確認
個人向けGeminiアプリ内Notebooks ノートのソースに加え、Web検索や各種ツールを利用する場合がある 市場調査、企画、外部情報を含む分析
Workspace版GeminiのNotebookLM連携 契約、管理者設定、提供状況に依存 組織アカウントで管理された業務利用
※個人向けGeminiアプリのNotebooksと、Workspace版GeminiのNotebookLM連携は同じ機能ではありません。

Workspace版Geminiの連携メニューに「NotebookLM」が表示されていても、それは個人向けGeminiアプリのNotebooksと同じ機能ではありません。仕事用アカウントでは、独立版Gemini Notebookを利用できても、Geminiアプリの左メニューにNotebooksが表示されない場合があります。

厳密な資料確認は独立版、外部情報まで広げる調査はGeminiアプリ、組織管理下の利用はWorkspace。

同じノートを使っていても、どこから開くかによってAIの答え方は変わります。機能名よりも、回答がどの情報へ根拠づけられているかを確認することが重要です。

無料版・有料版・Workspaceでは何が違うのか

無料版でも基本機能は使え、有料プランは上限と先行機能、Workspaceは組織管理とデータ保護が主な価値である。

Gemini Notebookには無料版があります。無料版でも、ノートブックの作成、ソース追加、質問、引用確認、Audio Overviewなどの基本機能を利用できます。

無料版は、月に数回PDFや動画を確認する個人、まず自分の業務に合うか試したい利用者には十分な出発点です。ノートブック100件、1ノートブックあたり50ソースという基本枠があり、日常的な調査や学習をすぐに始められます。

Google AI Plus/Pro/Ultraでは、ノート数、ソース数、チャット回数、音声・動画生成、Deep Researchなどの利用上限が拡張されます。コード実行や新しい成果物形式のような先行機能は、上位プランから段階的に提供されます。

一方、Workspaceの価値は回数だけではありません。組織アカウントでの利用、管理者によるサービス制御、企業向けデータ保護、Google Drive上の社内資料との連携が中心です。

利用目的から見たGemini Notebookの選び方
利用場面 向く契約 判断理由
個人で試したい 無料版 資料への質問や基本的な成果物生成を確認できる
日常的に調査・成果物を作る Google AI Pro 利用上限と先行機能へのアクセスが拡張
コード実行や高い上限を優先する Google AI Ultra 高度な分析と最上位の利用枠
社内資料・顧客資料を扱う Google Workspace 組織管理、企業向けデータ保護、管理者設定
IAMやVPCなど厳格な統制が必要 Gemini Notebook Enterprise Google Cloud上での高度な権限・ネットワーク管理
※料金、利用上限、提供機能は変更される場合があります。契約時点のGoogle公式ページをご確認ください。

個人利用では無料版とProの境界をどう考えるか

無料版で困らないうちは、無理に有料プランへ移る必要はありません。判断の境界は、ノートブック数よりも、毎日の業務でどれだけ成果物を生成するかです。

月に数回、資料の要点を確認するだけなら無料版。毎日複数の資料を扱い、Audio Overview、動画、スライド、表を繰り返し作るならGoogle AI Proが実務的です。コード実行や最も高い利用上限、先行機能を優先する場合はUltraが候補になります。

有料プランはGemini Notebookだけの契約ではありません。Geminiアプリ側の機能、ストレージ、その他のGoogle AI特典を含むため、Notebookだけの利用回数ではなく、Gemini全体を業務へどこまで組み込むかで判断します。

Workspaceでは回数より管理を優先する

社内資料、顧客資料、契約書、会議記録を扱う企業では、無料版や個人向けProの利用上限よりも、組織管理とデータ保護が重要です。

対象Workspaceでは、管理者がサービス利用を制御し、会社のGoogleアカウントでGemini Notebookを使えます。Business Standard/PlusやEnterprise Standard/Plusなど、契約によってノート数、ソース数、生成回数の上限も異なります。

ただし、従業員が会社資料を個人Googleアカウントへアップロードすれば、会社の管理範囲から外れます。企業では「Gemini Notebookを使ってよいか」だけでなく、どのアカウントで、どの種類の資料まで扱ってよいかを決める必要があります。

Enterpriseが必要になる境界

通常のWorkspaceより厳格な統制が必要な企業には、Gemini Notebook Enterpriseがあります。Google Cloudプロジェクト内で利用し、IAMによるアクセス制御、VPC Service Controls、データ所在地、監査などを重視する組織向けです。

すべての企業にEnterpriseが必要なわけではありません。一般的な社内文書の調査ならWorkspace、ネットワーク境界やデータ配置まで統制する必要があるならEnterpriseという考え方です。

Googleは、個人アカウントのコンテンツについて、ユーザーがフィードバックを提供しない限り、基盤生成AIモデルの直接的なトレーニングには使用しないと説明しています。

対象Workspaceでは、アップロード、チャット、モデル出力を人間によるレビューや生成AIモデルの改善に使用しないと案内しています。ただし、実際の条件は契約と管理者設定を確認してください。

料金と他ツールとの違いは、NotebookLMとChatGPTの違いは?料金・用途・選び方を比較【2026年版】で詳しく整理しています。

導入前に知るべき限界と安全な使い方

引用やコード実行があっても自動的に正解にはならず、資料選定、検証、アカウント管理は人間の責任として残る。

Gemini Notebookの品質は、最初に選ぶ資料の質に強く左右されます。

古い資料、対象市場の違う資料、二次情報だけを入れれば、引用付きであっても誤った結論へ進む可能性があります。引用が表示されることと、解釈全体が正しいことは同じではありません。

1ノートブックを1つの目的へ分ける

回答に別年度や別案件の情報が混ざり始めたら、ノートブックを分けるサインです。プロジェクト別、顧客別、製品別、年度別、会議体別のように分けると、回答へ不要な情報が混ざりにくくなります。

回答精度を保つための最適なソース数に、一律の正解はありません。重要なのは件数ではなく、同じ判断目的に必要な資料がまとまっているかです。

引用元へ戻って条件を確認する

重要な数字や主張は、回答だけで判断せず、引用元の原文へ戻ります。

  • 質問の対象期間と一致しているか
  • 企業名、製品名、地域が一致しているか
  • 通貨、単位、税区分が同じか
  • 条件や但し書きが省略されていないか
  • 一次情報ではなく二次情報だけを参照していないか

さらに、「推測を含む部分と資料に明記された部分を分ける」「反対の結論を支持する資料がないか確認する」と追加質問すれば、最初の回答を検証できます。

個人と組織のアカウントを混在させない

個人で公開資料を調べる場合と、企業が社内資料を扱う場合では、運用を分ける必要があります。

会社の機密資料は会社が管理するアカウントで扱い、個人アカウントへのアップロードを避けます。共有ノートブックの公開範囲、フィードバック送信、Geminiアプリ側の会話保存も、同じルールで扱えるとは限りません。

企業でAIへ資料を渡す際の設計は、AIが変えるセキュリティ|ゼロトラスト・RBVM・最新脅威を徹底解説も参考にしてください。

Gemini Notebookは業務を実行するAIではない

Gemini Notebookは、資料を理解し、比較し、成果物へ変えることに強みがあります。しかし、受注登録、承認処理、顧客へのメール送信、基幹システムの更新までを自律的に実行するAIエージェントではありません。

資料から判断材料を作るところまではGemini Notebook。その判断を組織として承認し、業務システムへ反映するのは人間または別の統制された仕組みです。

考える仕事の支援と、会社として実行する責任を混同しないこと。これが企業利用の基本になります。

まとめ:二つの名前の奥で変わったもの

Gemini Notebookの本質は改称ではなく、信頼する資料を起点に調査、分析、成果物作成をつなぐ環境への進化である。

独立サイトには「Gemini Notebook」。仕事版Geminiの連携画面には「NotebookLM」。

二つの名前が並ぶ状態はいずれ解消されるでしょう。しかし、その奥で起きている変化は、単なる表示更新ではありません。

NotebookLMは、資料を読んで答えるAIから、資料を比較し、計算し、成果物へ変える環境へ進み始めています。個人向けGeminiと同期すれば外部情報まで調査を広げられ、Workspaceを使えば組織管理下で社内資料を扱えます。

一方で、便利になったからこそ、資料選定、回答根拠、コードへ渡された数字、アカウントの使い分けを人間が確認しなければなりません。

企業に残る問いは一つです。

自社のどの資料と判断を、どこまでAIへ任せるのか。

Gemini Notebookを使い始める最初の一歩は、資料をアップロードすることではありません。AIへ渡す資料、AIに任せる分析、人間が引き受ける判断の境界を決めることです。

参考文献 / 出典

補足Q&A

Q1.
NotebookLMはなくなったのですか?

A1.
なくなったのではなく、Gemini Notebookへ名称変更されました。

別製品ではなく同じ独立サービスです。既存ノート、ソース、成果物は引き続き利用できます。画面や契約名には旧名称が残る場合があります。

Q2.
Gemini NotebookとGeminiアプリは何が違いますか?

A2.
独立版は資料限定の確認、GeminiアプリはWeb検索やツールを含む広い調査に向いています。

同じノートでも、どこから開くかによって回答の根拠が変わります。個人向けGeminiアプリのNotebooksと、Workspace版GeminiのNotebookLM連携は別の機能です。

Q3.
Gemini Notebookは無料ですか?

A3.
無料版があります。

上位のGoogle AIプランでは利用上限と先行機能が拡張され、Workspaceでは組織管理と企業向けデータ保護が強みになります。

更新履歴

  • 2026年7月22日:Gemini Notebookへの名称変更、Gemini連携、コード実行、料金・Workspace仕様、実機確認を反映して全面改版
  • 2026年3月26日:内部リンクテキストと料金情報を更新
  • 2025年4月17日:初版公開
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ケニー 狩野
ケニー狩野(Kenny Kano)は、AI社会実装・技術経営・ITコンサルティングを専門とする経営者・監修者。株式会社ベーネテック代表、株式会社アープ取締役、一般社団法人Society 5.0振興協会 AI社会実装推進委員長。早稲田大学大学院理工学研究科修了後、キヤノンで国内外の開発や中国・インド・オーストラリアを含むオフショア案件を牽引。独立後はAI社会実装支援に従事し、Arpableで人工知能・先端技術分野の記事を約2年間で約300本監修。中小企業診断士、PMP、ITコーディネータ。著書『リアル・イノベーション・マインド』。実務と経営を橋渡しする。