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AI

2024年(秋)最新の画像生成ツール5選

画像生成AIの進化により、Stable DiffusionやDALL-E 3、Midjourneyなど、多様な特徴を持つツールが登場し、ユーザーのニーズに合わせた選択が可能になりました。これらのツールは、テキストプロンプトから高品質な画像を生成する能力を持ち、アートワークの制作からビジネス用途まで幅広く活用されています。

機能・料金比較表

本サイトで紹介する、Stable Diffusion、DALL-E 3、Midjourney、Canva AI、Adobe Fireflyの主な機能、料金、無償版でできることに関する比較表です。

サービス名 主な機能 料金 無償版でできること
Stable Diffusion テキストから画像生成、画像編集、インペインティング、アウトペインティング 無料(オープンソース) 完全に無料で利用可能。ローカルインストールで制限なし
DALL-E 3 高品質な画像生成、詳細な指示に基づく画像作成 ChatGPT Plusサブスクリプション(月額$20)に含まれる 利用不可(無償版なし)
Midjourney 高品質な画像生成、スタイル転送、バリエーション作成 月額$10~$60 試用期間のみ限定的に利用可能
Canva AI 画像生成、テキスト効果、背景除去、画像拡大 無料版あり、Pro版は月額$12.99 基本的な画像編集、限定的なAI機能
Adobe Firefly テキストから画像生成、テキスト効果、生成塗りつぶし Creative Cloudサブスクリプション(月額$54.99~)に含まれる 限定的な機能を無料で試用可能

この表は各サービスの主要な特徴を比較しています。Stable Diffusionは完全に無料で利用できる唯一のオプションですが、技術的な知識が必要です。DALL-E 3とMidjourneyは高品質な画像生成に特化していますが、無料版はありません。Canva AIは基本的な編集ツールを無料で提供し、Adobe Fireflyは Adobe製品との統合が強みですが、完全な機能にはサブスクリプションが必要です。各サービスの選択は、必要な機能、予算、技術的な専門知識によって異なります。

以下にそれぞれのツールに関して個別に紹介しますが、詳細かつ最新の情報はそれぞれの項目の末尾に記載しております公式サイトで確認してください。

Stable Diffusionのカスタマイズ性

Stable Diffusionの大きな特徴の一つは、高度なカスタマイズ性です。ユーザーは以下の方法で画像生成プロセスをカスタマイズできます:

  • モデルの選択:アニメ調やリアル調など、様々なスタイルのモデルを使用可能
  • プロンプトエンジニアリング:詳細な指示や特殊な記号を使って画像の細部を制御
  • パラメータ調整:ノイズ除去ステップ数や適用されるノイズの程度などを調整
  • 転移学習:わずか5枚の画像で特定のニーズに合わせてモデルを微調整可能

このカスタマイズ性により、ユーザーは自分の創造性を最大限に発揮し、独自の画像生成ワークフローを構築できます。また、オープンソースであるため、開発者コミュニティによる継続的な改良と拡張が行われています。

詳細はこちらからどうぞ
https://ja.stability.ai/stable-diffusion

DALL-E 3の多言語対応

towardsdatascience.com
DALL-E 3は多言語プロンプトに対応していますが、内部的にはすべての入力を英語に変換して処理しています。
この過程で、元の言語によって生成される画像に微妙な違いが生じる可能性があります。
例えば、「人物の画像」というプロンプトをビルマ語で入力すると、ビルマ人の画像が生成されやすくなるといった傾向があります。
また、中立的なプロンプトでも、DALL-E 3は性別を指定する傾向があり、女性は若く描かれやすい一方で、男性の年齢はより多様に描かれるという偏りも報告されています。
このような言語による微妙な違いは、AIモデルの公平性や透明性に関する新たな課題を提起しています。
https://openai.com/index/dall-e-3/

Midjourneyのコミュニティ機能

 

Midjourneyは、Discordを介して利用するユニークな画像生成AIツールであり、その特徴的なコミュニティ機能が魅力の一つとなっています。
ユーザーは専用のDiscordサーバーに参加することで、他のクリエイターと交流しながら画像生成を楽しむことができます。
このプラットフォームでは、以下のような機能が提供されています:
  • 共同作業チャンネル:ユーザー同士でアイデアを共有し、フィードバックを得ることができる
  • テクニカルサポート:問題解決や使い方の質問ができる専門チャンネルがある
  • インスピレーションの共有:他のユーザーの作品を閲覧し、新しいアイデアを得ることができる
  • コミュニティイベント:定期的に開催されるチャレンジや競争に参加できる

これらの機能により、Midjourneyは単なる画像生成ツールを超えた、創造的なコミュニティプラットフォームとしての役割を果たしています。

MidJouneyは私のお気に入りのサイトの一つです。
初めての方はこちらのサイトから登録を行ってください。
https://www.midjourney.com/home/

Canvaの使いやすさ

Canva AIは、直感的な操作で高品質なデザインを作成できるツールとして知られるCanvaに搭載されたAI機能です。

「Magic Media」と呼ばれるこの機能は、テキストプロンプトから画像や動画を生成できる強力なツールです。以下がCanva AIの主な特徴です:
  • 無料プランでも利用可能(1日100枚まで画像生成可能)
  • デザインテンプレートと組み合わせて使用可能
  • DALL-E by OpenAIやImagen by Google Cloudの技術を活用
  • 商用利用に関しては注意が必要(著作権侵害のリスクあり)
  • スマートフォンアプリでも利用可能

Canva AIは、デザイン作成業務の効率化に大きく貢献し、プロのデザイナーでなくても高品質なコンテンツを作成できる点が魅力です。

詳細はこちらのサイトからどうぞ。
https://www.canva.com/ja_jp/

Adobe Fireflyの特徴

arstechnica.com
Adobe Fireflyは、Adobeが開発した画像生成AIツールで、他のAdobe製品との高い互換性が特徴です。以下がFireflyの主な特長です:
  • テキストから画像生成、画像拡張、生成塗りつぶしなど多彩な機能を提供
  • Adobe Stock、オープンライセンスコンテンツ、著作権切れのコンテンツで学習しているため、商用利用が可能
  • 100カ国以上の言語に対応し、グローバルな利用が可能
  • Photoshop、Illustratorなど他のAdobe製品と連携して使用可能

Fireflyは、クリエイティブな作業の効率化とクオリティ向上に貢献し、特にAdobe製品に慣れたユーザーにとって使いやすいツールとなっています。
ただし、現時点では他のAIツールと比べて生成品質にやや劣る面もあるため、用途に応じて適切なツールを選択することが重要です。

詳細はこちらのサイトからお入りください。
https://www.adobe.com/jp/products/firefly.html

以上

筆者プロフィール
ケニー狩野(中小企業診断士、PMP、ITコーディネータ)
キヤノン(株)でアーキテクト、プロマネとして多数のプロジェクトをリード。
現在、株式会社ベーネテック代表、株式会社アープ取締役、一般社団法人Society 5.0振興協会評議員ブロックチェーン導入評価委員長。
これまでの知見を活かしブロックチェーンや人工知能技術の推進に従事。趣味はダイビングと囲碁。
2018年「リアル・イノベーション・マインド」を出版。