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ALT2025活動:アイデアソン

Table of Contents

ALT2025活動:アイデアソン

アイデアソンの進め方(2時間版➡1時間版に変更)

目的

生成AIをはじめとする人工知能技術が社会基盤となりつつある現代において、日常生活の中で感じる「こんなものがあればいいな」「ここが不便だ」といった課題を出し合い、それを解決する新しいサービスのアイデアを創出することを目的とします。

アイデアソンではSCAMPER法を活用し、既存の技術やサービスに新たな視点を加えることで、革新的なAI活用の可能性を広げることを目指します。

事前準備

宿題

目的に沿う形で、各自シードとなるアイデアを3つリストアップする。
それをALT2025のチャットスペースにアップする。

期限

3月11日(月)の定時まで

例: AI活用のアイデアテーマ

  • 暮らしの中のちょっとした不便を解消するAIサービス
  • 未来の職場を変えるAIツール
  • 学習・教育の進化を支えるAIアシスタント
  • 高齢者・障害者を支援するAI技術
  • 環境・サステナビリティを促進するAI
  • エンタメ・趣味・創作活動を支援するAI
  • 人とAIの共存を豊かにする未来のサービス

アイデア発散フェーズ(30分)

各自のシードアイデアを1件30秒で説明し、SCAMPER法でブレインストーミングを実施して出てきたアイデアを付箋に記載する。

アイデアの整理と選定 (10分)

アイデアが書かれた付箋を模造紙上に貼り、アイデアをグルーピングを行い、取組むべきアイデアの優先順位を決める。KJ法)

具体化フェーズ (10分)

選定したアイデアの詳細を詰めます。
実現方法や必要なリソース、期待される成果について議論します。

<今回はここまで>

発表準備 (10分)

各グループでプレゼンテーションの資料やポイントを簡潔にまとめます。

発表とフィードバック (30分)

各グループがアイデアを発表(発表5分、質疑応答1分)←全体の人数による
講師や参加者から簡単なフィードバックを受けます。

振り返りと次のステップの確認 (5分)

アイデアソン全体の振り返りと次のアクションを確認します。

アイデアだしのヒント:SCAMPER法

アイデア発散フェーズ

SCAMPER法(後述)は、ブレインストーミング中に参加者の発想を広げるために活用できます。
例えば、何か新しい製品やサービスを考える際、次のような質問を投げかけることで、具体的な方向性を広げます:

  • S(代用): 他の材料、プロセス、リソースに置き換えられないか?
  • C(結合): 2つ以上の要素を組み合わせられないか?
  • A(応用): 他の目的で使えないか?
  • M(変更・拡大): 大きくしたり強調したりできないか?
  • P(他の用途): 新しい用途を見出せないか?
  • E(削除・簡略化): 何かを取り除いてシンプルにできないか?
  • R(逆転): 手順や役割を逆にしたらどうなるか?

これにより、自由な発想が促され、出てくるアイデアの幅が大きく広がります。

具体化フェーズ

このフェーズでは、発散したアイデアを具体化する際にSCAMPER法を用いることで、既存のアイデアをさらに洗練したり、改良を加えたりできます。

例えば、「健康志向の飲料」をテーマにした場合:

  • 代用: 糖分の代わりに天然の甘味料を使用してみる。
  • 結合: 健康成分とエンタメ要素(色が変わる飲料)を融合させる。
  • 変更: パッケージサイズを変えて携帯性を向上させる。

適用のポイント

SCAMPER法は柔軟性が高いため、アイデア創出から具体化まで複数のフェーズで活用できます。特に、発散フェーズで広げたアイデアを具体化フェーズで深掘りする流れが最適です。

必要に応じて他の手法と併用し、参加者の発想力を最大化できます。

SCAMPER法の応用例

私たちの日常にある不便や課題を解消し、「こんなものがあればいいのに!」を形にするSCAMPER法。今回は技術にとらわれず、誰もが「これまでなかった!」「なるほど!」と驚くようなアイデアを7つの視点から提案します。

S(代用):

解説: 他の材料、プロセス、リソースに置き換えられないか?

代用は、新しい材料や方法を取り入れることで、新たな価値を生み出す発想です。

アイデア: 紙皿の代わりに「食べられるプレート」

使い捨ての紙皿を食べられるプレートに代用。サラダの器はクラッカー生地、カレー用はナン生地に。食べ終わった後にゴミが一切出ないエコな発明です。

「なるほど!」ポイント:

ピクニックやアウトドアでの後片付けが不要に!環境負荷の低減も実現します。

C(結合):

解説: 2つ以上の要素を組み合わせられないか?

結合は、異なるものを組み合わせて新しい体験を生む手法です。

アイデア: 靴と折りたたみ傘の結合

靴底に小型の折りたたみ傘を収納できるようにし、突然の雨でも足元からサッと傘を取り出せるアイテムを開発。

「なるほど!」ポイント:

バッグに傘を入れるのを忘れてしまう人も安心。これさえ履いていれば、急な天候の変化に対応できます。

A(応用):

解説: 他の目的で使えないか?

応用は、製品や技術の用途を拡張し、新たなニーズを掘り起こす視点です。

アイデア: ベビーカーをショッピングカートに応用

子どもが成長して使わなくなったベビーカーを、簡単な改造でショッピングカートやアウトドア用キャリーに転用。

「なるほど!」ポイント:

高価なベビーカーを再利用できることで、家庭の無駄を減らします。キャンプ用品や買い物で大活躍。

M(変更・拡大):

解説: 大きくしたり強調したりできないか?

変更・拡大は、スケールや機能を広げて新たな価値を創出する方法です。

アイデア: 巨大トースター型の自動調理器

家庭用トースターを拡大し、一度に10枚のトーストやピザが焼ける「家族用トースター」を開発。

「なるほど!」ポイント:

大人数の朝食やホームパーティーで活躍。焼き時間を効率化し、時間も手間も大幅削減。

P(他の用途):

解説: 新しい用途を見出せないか?

他の用途を見出すことで、既存の製品や技術を新しいシーンで活用します。

アイデア: 冷蔵庫をクローゼットに応用

温度と湿度を調整できる冷蔵庫技術を衣類収納に応用し、服の防虫・防湿を実現。靴やバッグも最適な状態で保管可能。

「なるほど!」ポイント:

大事な服を守るプロ仕様の家庭用クローゼットが手軽に。衣類の寿命を大幅に伸ばせます。

E(削除・簡略化):

解説: 何かを取り除いてシンプルにできないか?

削除や簡略化は、不要なものを減らして使いやすさを向上させる視点です。

アイデア: 「形状記憶ランチボックス」

仕切りも壁もない、液体から固体まで対応可能なランチボックス

コンセプト:

仕切りや壁を完全に取り除き、形状記憶素材を使用してランチボックス自体が内容物に応じて自動で形を変える設計を採用。食材を入れるとセンサーが自動的に形を認識し、柔軟な「仕切り」がその場で生成される。

「なるほど!」ポイント:

食材に応じて自動で最適な仕切りを生成し、液体や固体を区分け。手間を減らし、持ち運びや洗浄も簡単で使い勝手抜群。

R(逆転):

解説: 手順や役割を逆にしたらどうなるか?

逆転は、従来の流れや役割を反転させることで新たな視点を得る発想法です。

アイデア: レストランでお客がシェフに料理を提案

逆転の発想で、レストランでお客が好きな食材を選び、シェフに料理方法を提案する「逆注文型ダイニング」を開発。

「なるほど!」ポイント:

自分の好みに合わせた料理が楽しめる上、レストランの特別感が向上。リピーターを増やす新しい仕組み。

まとめ: 日常をちょっと変えるSCAMPER法の力

SCAMPER法を活用すれば、日常の課題や「こうなったらいいのに」という願いを現実に変えるアイデアがどんどん生まれます。「なるほど!」と思える発想は、少しの工夫と新しい視点で作り出せます。次の革新を生むのは、あなたの一歩かもしれません。

この充実した研修プログラムを通じて、ALTは2025年に向けてメンバーの技術力と創造力を効果的に向上させ、組織全体の革新能力を強化することができるでしょう。各テーマは最新の技術トレンドと実践的なスキルを網羅しており、参加者が将来のプロジェクトや課題に効果的に取り組めるよう設計されています。