アーパボー(ARPABLE)
アープらしいエンジニア、それを称賛する言葉・・・アーパボー
AI

【2025年版】Googleの無料AI「NotebookLM」とは?使い方と4つの活用事例を徹底解説

【2025年版】Googleの無料AI「NotebookLM」とは?使い方と4つの活用事例を徹底解説

 

忙しい方へ:この記事の3行まとめ

  • NotebookLMは、PDFやYouTube等の手元資料を正確に要約・分析するGoogleの無料AIノートです。
  • ChatGPTと違い、提供した資料だけを情報源にするため、事実に基づかない回答(ハルシネーション)を構造的に回避できます。
  • 動画の時短学習や議事録整理など、明日から仕事や学習が劇的に変わる4つの活用事例を紹介します。

「大量の論文やPDF、長時間のYouTube動画の内容を、もっと効率的に把握したい…」そんな悩みを抱えていませんか?

GoogleのAIノート「NotebookLM」は、あなたが提供した資料だけを基に、AIが的確な要約や分析を行う革新的なツールです。この記事では、このツールの基本から、研究やビジネスを加速させる実践的な使い方まで、初心者にも分かりやすく徹底解説します。

この記事の信頼性の源泉(クリックで展開)
本記事では、SEO対策の基本から実践まで、Google公式ガイドラインに基づいた正確な情報をお届けします。筆者はWebマーケティングとSEO分野で10年以上の実務経験を持ち、企業のデジタルマーケティング戦略立案から実装まで幅広く携わってきました。単なる情報整理にとどまらず、現場で培ったリアルな視点を交えた分かりやすい考察をお届けすることを目指しています。

NotebookLMとは?Googleが開発した革新的AIノートツール

まずは、NotebookLMがどのようなツールで、他のAIと何が違うのか、その基本を解説します。

Google Labsが開発したこのAIノートは、新しい形の情報整理・研究支援ツールです。ChatGPTやGeminiなどの汎用AIが膨大な学習データから回答を生成するのに対し、NotebookLMは提供された特定の資料のみを情報源とする点で根本的に異なります。

NotebookLMの基本機能を示す図解。ユーザーが追加したソースに基づいてAIが回答を生成する流れ。
図1 NotebookLMの基本機能
主な制限事項

なお、NotebookLMには以下の制限があります(2025年7月現在)。

  • 1つのノートブックにつき最大50個のソースまで
  • 1つのソースあたり最大500,000語まで
  • 日本語以外の言語での精度は限定的
  • リアルタイム情報の取得は不可(例:「今日の天気は?」と聞いても答えない)

【図解】NotebookLMの基本画面と使い方

実際の画面を見ながら、ログインからAIとの対話まで、基本的な使い方を4つのステップで紹介します。

ノートブックの主要画面

NotebookLMのインターフェースは直感的な3分割構造です。左に資料、中央でAIと対話、右にメモをまとめます。

NotebookLMのメイン画面。左にソース、中央にチャット、右にStudioパネルが配置されている3分割構造。
図2 NotebookLMの主要画面

簡単4ステップ!使い方ガイド

👤

ステップ1:ログイン

Googleアカウントで公式サイトにアクセスします。

ステップ2:ノートブックを作成

ホーム画面の「新規作成」をクリックして作業スペースを作ります。

📎

ステップ3:資料を追加

PDF、YouTube動画、Webサイトなどをソースとして追加します。

💬

ステップ4:AIと対話

チャットで「要約して」「質問に答えて」などと指示します。

【時短術】NotebookLMの具体的な活用シーン4選

YouTube動画の要約から専門書の読解、議事録整理まで、このツールの真価が分かる4つの実践的な活用法を筆者の体験談を交えて解説します。

1. YouTube動画の「超」時短学習術

「あの著名な講演、いつかじっくり見たいけど時間がない…」 そんな悩みをこのAIノートは解決します。YouTubeのURLを追加し、「この動画で最も重要な3つのポイントを教えて」と指示するだけで、長時間の動画から核心となる情報だけを効率的に抽出できます。

筆者の体験談:

通常2時間のNVIDIAのGTC基調講演の動画に対し、NotebookLMでの要約確認と質疑応答は約30分で完了し、大幅な時短効果を実感しました。

2. 難解な専門書が「個別指導講師」に変わる

「分厚い教科書や専門書、どこから手を付ければいいか分からない…」 そんな時も役立ちます。教科書のPDFを追加し、「TransformerモデルのAttention機構を小学生にもわかるように説明して」のように質問すれば、まるで優秀な家庭教師のように、段階的かつ丁寧に解説してくれます。これは、提供された資料に基づいて回答を生成するRAG(Retrieval-Augmented Generation)技術により、外部の学習データではなく、ユーザーが提供した資料の内容に基づいた回答を生成する仕組みのおかげです。

3. 会議議事録からToDoを瞬時に抽出

「会議後、長い議事録からToDoリストを作るのに時間がかかる…」 という悩みも解決。議事録のテキストファイルを読み込ませ、「この議事録から、すべてのアクションアイテムを担当者と期日付きでリストアップして」と依頼すれば、数秒で整理されたToDoリストが完成します。

4. Audio Overview機能で思考を深める

これは、「アップロードした資料の内容を基に、2人のAIホストが対話形式で内容を解説する音声コンテンツを自動生成する機能」です。指定したトピックに対し、AIが異なる役割(例:批評家、実践者)を自動で生成し、それぞれの立場から意見を交わす約10分間の音声対談を作成。これにより、思考の盲点をなくし、多角的な理解を促します。

NotebookLMの効果を最大化する3つのコツ

AIの能力を最大限に引き出すための、質問の仕方と思考法に関する3つの重要なヒントをまとめました。

  1. 具体的な質問をする
    「これについて教えて」ではなく、「この論文の3ページ目の実験結果は、なぜこうなった?」のように、5W1Hを意識して具体的に質問しましょう。
  2. 複数の情報源を組み合わせる
    ある研究論文と、その解説記事を同時に読み込ませるなど、複数の資料を横断的に分析させることで、より分析の解像度が上がります。
  3. 対話を続ける
    AIの回答に「なぜ?」「もっと詳しく」「他の視点はない?」と問い続けることで、表層的な理解から本質的な洞察へと進化させることができます。

よくある質問(FAQ)

▶ Q1: NotebookLMは本当に無料で使えますか?
A1. はい、基本的な機能はすべてGoogleアカウントがあれば無料で利用できます。より多くの資料を扱いたいヘビーユーザー向けに、利用上限が緩和された有料版(Google One AI Premiumプラン)もあります。
▶ Q2: ChatGPTとの一番の違いは何ですか?
A2. 最大の違いは、回答の根拠です。ChatGPTがインターネット全体の広範な知識から回答するのに対し、NotebookLMはあなたがアップロードした資料のみを根拠とします。そのため、事実に基づかない情報(ハルシネーション)を生成するリスクが極めて低く、正確性が非常に高いのが特徴です。
▶ Q3: 機密情報や社外秘の資料をアップロードしても安全ですか?
A3. はい。アップロードした資料がAIの学習データとして使われることはなく、Googleのエンタープライズレベルのセキュリティで保護されると公式に明記されています。ただし、組織の規定に従うことを推奨します。

まとめ:NotebookLMで知的生産を次のレベルへ

最後に、この記事の要点を振り返り、NotebookLMがどのような価値を提供するかを改めて確認します。

NotebookLMは、特定の情報源に基づいた高精度なAI支援を提供する画期的なツールです。学術研究、学習、ビジネス分析など様々な場面で、情報の整理・分析・活用を効率化します。

特に情報源への高い忠実度は、他のAIツールと一線を画す特徴であり、信頼性の高い情報処理が求められる場面で真価を発揮します。

情報過多の現代社会において、このツールは私たちの知的活動を支援する貴重なパートナーとなるでしょう。この記事を参考に、ぜひその威力を体験してみてください。


参考サイト

以上

ABOUT ME
ケニー 狩野
中小企業診断士、PMP、ITコーディネータ キヤノン株式会社にてアーキテクト、プロジェクトマネージャーとして数々のプロジェクトを牽引。 現在の主な役職: 株式会社ベーネテック 代表、株式会社アープ 取締役、一般社団法人Society 5.0振興協会 評議員 ブロックチェーン導入評価委員長などを務める。 2018年には「リアル・イノベーション・マインド」を出版。 趣味はダイビングと囲碁。